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危篤の知らせ

危篤の知らせ こども・家族

夫の母が亡くなりました。
危ない!
と病院に搬送されたものの
持ちなおして
意識も戻り、
少しなら会話もできる感じになっていたので
もう少し頑張れるかな~
と思っていましたが
なかなか厳しかったようです。

危篤

「危篤」という響きは
なんとも仰々しく
夫は何度も
「危ないです!」
って呼ばれて
行ってみたら、持ち直してたわ~
っていうことが多かったので
今回
「本当に危ないらしい!」
と連絡があり
今回はどうなんだろう?と思いながら
とりあえず病院へ。

というのも、夫は相変わらずの出張暮らしで
電話があったとき、
けっこう遠くに行っていたんです。

次の日に帰る予定で
さすがに当日の仕事は抜けられないということで
次の日の飛行機の便を

朝早くの便に変更したとのこと。
でも、今晩もしものことがあるかもしれない
とのことだったので
私が行くことにしました。
その日はたまたま
子どもたちが奇跡的に家にいて
みんなで一緒に行こう、
となって、病院へ。
本当に「危ない」となってからは

個室に入っていた義母・・
その日かけつけると
息も苦しそうだし
意識もなさそうで
なんとも見ているのがつらい感じでした。

大昔、祖母が亡くなる前に
母も一緒にベッドサイドにいて

ハハ
ハハ

やっぱり苦しまないと死ねないのかな・・

とぽつりと言ってたことを強烈に覚えてます。
ああ、自分が死ぬときのことを考えているんだな・・
と思いました。

今回、義母のしんどそうな様子をみて
母がぽつりと言ったあの時の言葉を思い出し
確かになぁ・・
この「危篤のとき」の感想は
誰からも聞けないしね?
と思いながら義母の様子を見ていました。

生きるみなもと

耳だけは最後まで昨日している
とよく言いますから
病院に到着して

ムスコ
ムスコ

おばあちゃん!

ムスメ
ムスメ

おばあちゃん!

と子どもたちが声をかけたら
驚くことに
目をあけて
子どもたちをしっかりと見ました。

それまで目をつぶって

はぁはぁと苦しそうにしていたのですが
やっぱり耳は聞こえるのだなぁと思ったと同時に
看護師さんが

ほら、なんか血圧ももどってきた!!

すごいですね~

すごく落ちて、ああ、もう無理かなと思っていたのに。

すごいです。

息子さんが来られるまで頑張れたらいいですね。

と言ってはりました。

いや~すごいです。
どこまでどう意識があるのかわかりませんが
しっかりと子どもたちを見たのは確かで
動画を撮って夫に送ったら
夫もすごくびっくりして
感動していました・・
やはり、生きるみなもとって
子どもとか
孫とか
家族
・・
それが大きいんだなぁ
改めて思いました。

でも夫はその日は帰ってくることができず。
私が病院に泊まることになりました。
子どもたちもそのつもりだったんですが
「泊まるのは1人だけ」
という規則があるそうで。

そして

病院も、泊まりは110円、ということで
寝具を用意してくれるんですね・・!
ソファがベッドに早変わりし
そこに看護師さんが
シーツを敷いて
布団と枕を持ってきてくれる・・!!!
なんと看護師さんって
ここまでしなあかんの?
とびっくりするやら申し訳ないやら。・

そして

私たち、夜中に入ってきていろいろ処置しますけど

そのたびに起き上がられる方おられますが

起きられなくていいですからね。

お休みくださいね。

とおっしゃってくださり。
私も、しばらく義母の横で
話しかけたり手をさすったりしながらも
義母もなんだかすやすやと寝る感じになったので
(そう見えただけかも。)
私もぐぅ・・と寝てしまいました・・。
途中で確かに看護師さんも来られたのですが
目をあけて挨拶するのみで
いや~どんなヨメ( 一一)

でも、朝方になって

起きて横に座っていたら
血圧のところがいきなりグレーダウン・・
そして鳴るアラーム・・
すぐに看護師さんがきて

血圧が測れないほどさがってる・・!

お孫さんもう一度呼んでください・・!

息子さんはまだですか?

と。

いそいで子どもたちに連絡し
再度病院に向かってもらい・・

でも夫はその日一番の飛行機だし
どうしようもなく。

で、1時間後、子どもたちが到着。
でもそのときにはまたちょっと持ち直し・・・。
子どもたちも
「朝ごはん買ってくるわ~」
とコンビニへ。
するとまた血圧が下がり・・・
「いやいやすぐ戻ってきて!!」
と連絡して戻ってきてもらうという。
いや、もう本当に
最後のときというのは誰にもわからないってホント。

で、夫から
「伊丹空港、到着した~
そっち向かうわ!」
とLINEがきた直後に
義母は息を引き取りました。
よく考えたら
ひとが亡くなる瞬間に立ち会ったのは初めてかも。

不思議なもので
なにかあの機械(何と呼ぶのですか)が
「0・・・」となっても
口が動き
眉間にしわがよるんですね・・
看護師さんは
もう亡くなっていて
そういう身体の反応が出るだけ
とおっしゃっていたけれど
なんとも不思議でした。

そこから1時間くらいして夫が到着し
夫が到着したところで
先生が来られて死亡確認してくださいました。

もうずっと危ない状態が続いていたこともあり
家族はとにかく段取り段取り・・と
悲しむ間もありませんでしたが
なにがどう、ということはなくとも
家族がいて一緒に過ごせることのありがたさ
改めて感じた日なのでした。
きっと夫こそ、そう感じたのではないかなと。
近い人が亡くなると、
当然ですが生死について
いろいろ考えますね。
死は思ってるよりずっと近いところにあること
義母の死でいろいろと考えさせられました。

いつもこうやって
誰かが亡くなると
死がとても近いものに思えて
人との確執や
人間関係の悩みのあれこれを
いやどうせみんな死ぬねんからね?
そのとききっとこれはどうでもいいと思えることちゃう?
って思うんですが
これまた人間は
忘れるイキモノでありまして
特に、日々の生活の中では
自分が今日死ぬわけない

と思って生きてますから
そんな気持ちもだんだん忘れて行ったりしますよね。

長らくお世話になった
義母の葬儀は
夫がまた出張に行かねばならぬので
おそろしく短時間で行われ
お別れをしたのであります。

そんなことがあっても
日々は普通に過ぎてゆきます。
今日も、生きている私たちは
頑張って歩いていこう、
と思います。


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