5月の20日をすぎたある日のこと
ムスコがおもむろに
小さな紙袋を持って
リビングにやってきました。
それはまさかの
もうすぐ誕生日の私は
あ!
もしや誕生日プレゼント!?
と思って
え!なになに!
と袋を受け取ると
横にいたムスメもちょっとびっくり。
あれ?ムスメがびっくりしてるということは
2人からの誕生日プレゼントではないのか?
と思った瞬間、
初任給もらったから・・
って!!!
え!まじで!!
だいぶ前やけど(笑)?
5月の給料をもらう前にということで
買ってきてくれたそう。
定期入れ。
夫は出張中ですけど
夫にも同じようなものを買ってくれているらしい。
これまで、学費とか
いろいろありがとう。
って!
めっちゃびっくりしました!
そうか、
ムスコは
経済的自立に向け
社会人になったんだ!!
産まれてから今まで
「親として」
「養って」きて
とうとう、巣から出て行ったんだ~!!!
そして自分で餌をとってこれるようになり
これまで大事に育て、餌を与えてきた
親に対し
ありがとうと
お礼を言って
そしてまた背中を向けて
新しい自分の人生を歩いていくんだ!!
なんだかとってもじーんとしました。
その背景には
新人教育をしてくれる会社の上司の人がな
「初任給は1回だけやから。
親に感謝の気持ちをちゃんと伝えて
親に贈り物をするんやで」
って言っててな。
それも1人だけじゃない、2人か3人に言われてん。
と言われたそうな。
なんと!!!
会社のひとたち、
そんなお話をしてくれたのね!!!
ブラックブラックと聞いていたけど
ええ会社やないか~!(←単純)
いやな、友達のお母さんがな
インスタにあげてたの見たんよな。
(おかあさんと友達(笑))
友達が初任給で
お母さんにお母さんの好きな日本酒買ってあげてて。
それにな、高校の時の同級生のあいつもな、
初任給で、家のこわれかけの電子レンジを買ってあげててな!
うちも食洗器がこわれかけてたけど
さすがに食洗器は高すぎて・・(笑)
って!(^^)!(笑)
そうか~そんなこと考えてくれとってんな~!!
ありがとうよ~ムスコ。
浪人も留年も経て
25歳になる年にようやく社会人になり
ほっとしてるところに
このうれしい贈り物よ。
母は感慨深いぞよ。
そしてまた自分のあのころを思い出す
いつもいつも
子どものあれこれを体験するたびに
ああ~自分も
このころ、こんなやった~
こんなこと思っとった~
って思い出すっていう
親って自分を振り返る体験の連続なんだなぁって
いつも思ってたんですが
私が初任給をもらったときも
親になにか贈り物をした記憶があります。
それが何だったか思い出せないんですが(笑)
(思い出せないんかい。)
一人暮らしをしていた母方の祖母に
全自動洗濯機をプレゼントしたことは覚えています。
あのころ、二層式の洗濯機を使っていた祖母は
かなり高齢で
洗濯がとても大変そうで。
いや実はそれも忘れてたんですが
数年前に母に言われて思い出したっていう(笑)。
ムスコの幼馴染が
ひとあし先に社会人になって
一緒にごはんを食べに行ったときに言ってたんです。
会社員ってありがたいっす。
毎月きまった額のお給料がちゃんともらえて
ボーナスまでもらえる。
めっちゃありがたいっす!
って、目をキラキラさせて言ってたんです。
そうか~そうやなぁ~ほんまに。
この子らにとっては
アルバイトで稼いでいたよりも
まとまったお金が振り込まれて
そしてようやく
自分が経済的自立を果たしていくんだと
実感するんだろうなぁ~と
自分もそうだったんだなぁ
と、
初心を思い出し、感慨深すぎました。
こういう瞬間があるから
親って本当に
シアワセな役割だなぁと
そんなことを思うんですね~。
プレゼントをもらうということよりも
ムスコがそういう気持ちを持っていてくれたことのうれしさというか。
たぶんこの贈り物は
一生忘れない宝物になるし
なんやったら
死んだら棺桶に入れてください
ってほどにうれしいもんでした。
(言わんかったけど(笑))
うれしすぎる春。
一生に一度の初任給。
この喜びも一生に一度のものですね。
母のことを思い出してくれてありがとよムスコ。
しばらく幸せにひたりながら過ごします。
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