要介護から要支援の認定変更となってしまった母、
どうしようか、って話です。
でも、会社で親御さんの介護してはる方に聞いてみたら
けっこうあるあるみたいですね。
いや~ほんと、厳しくなってると聞いてはいたけど
この制度自体どうよ!って思います。
やっぱり
自分が高齢者本人で
身体の自由がきかなくなったときに
認定が下がってしまって
サービスが受けられなくなったことで
生活に支障が出る、
ということを想像すると
オソロシイことです。
認定する側も、
認定された側の人生が変わってしまうこともあること
しっかり考えて判断してほしいなって
もちろんすべて平等には無理かもしれないけれど
できるだけ頑張ってひとりでやっていこうとしている高齢者は多いわけで
そこに寄り添ってもらいたい、という思いがあります。
区分変更申請をすることにしました
介護認定が前より下がってしまって
困る!という場合は
2種類の対応ができます。
妥当だわ、という場合、
特に困らないわ、という場合はいいですけど
うちのようにたちまち困る場合はすぐにでも
どうにかしなくちゃで
市役所に行ってみようか!
福祉事務所か!
どこに訴えたらいいんや!
と思っていたら、
さすが餅は餅屋、
ケアマネさんがすぐに教えてくださいました。
「不服申し立て」と「区分変更申請」の2種類があるんです。
「不服申し立て」とは、
各都道府県の「介護保険審査会」宛てに審査請求書を提出するもので
「区分変更申請」は
市区町村の窓口に「介護保険要介護・要支援区分変更申請書」を提出するものです。
後者はケアマネさんが代理申請してくださるケースがほとんどだとか。
「不服申し立て」では
次の認定が出るのが数か月先になることもあるため
「区分変更申請」をとりあえず出しましょう!
とのことで。
また、調査や、主治医の意見書など
やりなおしということになりますが
調査も今度は市の方が来るのかな?
本人の身体の状態ときちんと見ていただける(と信じたい)ようです。
その前に、ケアマネさんは、
主治医の先生の意見書の開示請求ができるようで
今回介護度が下がったのは(それも3段階)
先生の意見書によるところも大きいのじゃないかと
ケアマネさんは思われたそうで
開示請求をしてくださいました。
するとやっぱり。
お医者さんは忙しいですから。
仕方ないとはいえ、
びっくりするくらい簡素な意見書だったらしく
しかも「外での1人歩行ができる」とか
実際の状態とはだいぶ違う意見書になっていたみたいでした。
備考欄も特に記載もなく・・・。
特に今は、認定が厳しくなっていると言われているので
主治医の意見書が重視されたのではないかと。
いやいやしかしやで。
主治医ったって、
「リウマチ」の部分だけみてくれてる整形の先生
しかも3か月に1回の診察で
いったい何がわかるねん!!!
いや~本当にびっくりしました。
ともかく、ケアマネさんがすぐに動いてくださり
区分変更申請の手続きをしてくださいました。
主治医に手紙を書く
ケアマネさんが本当にいろいろやってくださって
私は何もできるすべもなかったんですが
「なにかできることはありますか?」
と聞いたら
「私から、主治医の先生にお手紙出しますけど、
娘さんからも、お電話かお手紙で
介護認定が下がってしまって困っていることを伝えて
また意見書を書いてもらうことになるけれど
できるだけ早く返送してもらうことをお願いしてもらえますか。」
とのことで、
すぐに主治医の先生に手紙を書きました。
とはいえ、難しいですよね~。
先生のせいだ!ってならんように
責めないように
言い方悪いけど、機嫌を損ねないように
困っていることを書いて
母の日常の様子を
細かくお知らせして
(ひとりでお風呂に入れない、外を歩けない、等)
その上で、
忙しい中、大変申し訳ないけれど
意見書をもう一度、
できるだけ早く書いてほしいということを。
何度も書き直しましたよ( 一一)
しかし、ケアマネさんからも
主治医の先生にお手紙書いてくださるとか
本当にどこまでもありがたい、
素晴らしいケアマネさんです。
ケアマネさんが本当にすごかった
こんなことになったので
ケアマネさんが、一度目に、
主治医の先生に送った
ケアマネさんからの状況説明書みたいなものを
初めて見たのですが
そりゃもうすごい。
母の状況が細かく記されていて
何ができなくて、何ができる、
できなくても工夫してやっていることはこれこれ、
どうにか努力して
介助してもらって生活ができている、
でもいろんなことが不安になっているところがあるから
できるだけ安心して暮らせるように
お手伝いしたい
というようなことが。
読んでて涙が出ました。
なに~
この鬼娘の数千倍は
母のこと考えてくれてるやん。
寄り添ってくれてるやん。
ありがたすぎました。
主治医の先生に手紙を出したあと
ケアマネさんに連絡し
母の介護度が下がったこと、
今のサービスがなくなるとたちまち生活に困ること、
母の今の状況、
区分変更申請をしたので意見書を書いて
できるだけ早く返送してもらいたいこと
なんかを手紙に書きました~!
ってお伝えしたんです。
そしたら、ケアマネさんからLINEが。
お手紙書いていただきありがとうございます。
○○様(母)、歩行もどうにか杖でできていますが、関節の痛みを耐えて
やっと動くことができていると思います。
また、同年代の方と比べればしっかりされていますが、高齢でもあり
年相応の物忘れなどは見受けられ、メモを取るなど工夫をしながら
生活されています。
娘様や介護サービスの支援を受け、日々の生活が成り立っていること、
痛くてもご自宅で過ごすために前向きな姿勢で
できることは時間がかかっても頑張ってされていることなど、
先生が、お手紙を読んで理解してくださればと思います。
私もお手紙出します。ご連絡ありがとうございました。
って・・・。
いやぁ~本当にすごいひとです。
私はやっぱり、先生に手紙を書くときも
母がどれだけ困っているか、
家族としてもどれだけ途方にくれているか、
母の今の状況がこんなにできないことが多いのをわかってほしい、
っていうことだけ
考えていたし、書いていたけれど
ケアマネさんのおっしゃるように
母がそんな中で
頑張ってひとりでやろうとしていること
物忘れがあってもメモをして(本当にメモ魔)努力していること
足の筋力が衰えないように
杖をついてベランダ(一軒分のベランダ(笑))を行き来したり
ラジオ体操をしたりして
努力していること
そういうことをケアマネさんは
しっかり見てくださっていたのだなと
私も、それは見ていたし知っていたのに
母の努力や気持ちに寄り添うことがなかなかできず
母に対しそういう見方ができていなかったなと
母の心の孤独や
母の老いに対する恐怖や不安、
そういうものは全然
見えていなかったし
むしろ見ようとしていなかったなって
すごく気付かされました。
本当にいいケアマネさんにお会いすることができたなと
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
人間ですから
やっぱりイライラすることもあるし
まぁ母と話すとどうしてもそういうことが多くなるけれど
子どもに対して
「別人格だから」
と思うことで
ある程度距離が保てるようになったように
母に対しても
それが必要なのかもな、
って思いました。
人間は日々学ぶことが多く、
とはいえ学んでもなかなか実践はできず
行きつ戻りつ
いろんな混乱の中で
少しずつ変わっていくことができるのかもしれません。
そんなありがたい経験をさせてもらい
8月、ようやく区分変更申請が始まりました。
しばらくはヘルパーさんもなしで(要介護のヘルパーさんだったため)
デイサービスも週3回から1回にして
私ができるだけ見に行ければと思っています。
ゴミも捨てに行ったりとか。
お風呂介助したりとか。
そう、無理しない程度に!
区分変更申請で、
要支援から要介護に。
それを祈る8月です。
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