公開日に行きました。
仕事を切り上げて
レイトショーへ。
是枝監督と坂元裕二さんやで。そして坂本龍一さんて!
絶対観なあかんやつ。
共感でした
いやちょっと今回ヤバかったです。
いつもの是枝監督作品とはちょっと違って
最初から、サスペンス調?の
目を離せない展開・・
今回、脚本が坂元さんだったから?
川村元気さんのプロットからということだったような?だから?
しかも最初のテーマ、子どもです。親子です。
こりゃもうホントに胸が痛くなって
ううう、観るのつら、って思うほどだったんです。
ああ~つらいな~。
小学校のころに
先生につらくあたられて
学校に意見しに行った自分と重なって
学校の問題、大きすぎて。
安藤サクラに感情移入しまくりでした。
そして、子どもの意味不明な言動。
子どもが自分の知っている子どもとは違う「人間」となり
自分の手元から離れていく瞬間。
いったい子どもの中で何が起こっているのか、
なにもわからず
子どもを追いかけるけど手が届かないところにいく子ども、
母親の焦燥・・
わかりすぎるやろ。
と、思ったのはほんの前半のこと。
衝撃でした
いや、それが、そういうお話ではないやんか、
ということがわかる
二度目の火事のシーン。
いや、火事は一度なんですが
火事のシーンが何度か出てきます。
違う目線でのお話が始まる、ということ。
(ここがわからずしばし混乱しました。)
これから観る方
火事は一度です
これを覚えておいてくださいね。
とはいえ、私は何も基礎知識なく観たけど
だからよかった。ほんと。
どんな話かまったく知らんまま観て、
だから、衝撃だった・・
真実とは何?
怪物とは何?だれ?
これを途中から
ずーーーーーっと問いかけられていた気がします。
なになに?どういうこと?
どうなってんの?
と、わからない謎が
次々と解き明かされていき
そして、人間とは、どういうものなんよ、
自分ってなによ、
と自問自答しました。
圧巻の映画。観終わって。
そう。もうあまりにも圧巻すぎました。
観終わってから、
是枝監督のインタビュー記事読みまくりましたよ(笑)
監督は
「自分が理解できないものを
『得体のしれないもの』として怖れ、排除しようとする物語は
とても『今』だと思った。」
とおっしゃっていました。
なるほど、それこそが答えかと。
怪物が誰か(何か)をずーっと考えさせられるんですが
自分とは違う価値観を持つ相手を「怪物」と思って理解をあきらめてしまう、
誰もが自分の中にもっているのが「怪物」、
何度も出てくる夜の諏訪湖、それこそが「怪物」、
いろんな考え方があるし、想像できるし
でも、答えがはっきりしていない、ということが
やっぱりそのよさなのかなと思ったりします。
きっとみんなが
なにかしら自分をふりかえって考えさせられる映画。
そんな映画な気がします。
そう、
きっと
ずっとみんな映画の中で怪物さがしをするのだけれど
最終的にはそれが
観ている人たちのほうにふりかかってくる。
というような映画だな、と思いました。
映画の中でも、どんどん変わっていく「ひと」たち、
その中に潜むものも、得体が知れない部分があるな、と思いました。
二度目は絶対観るべし
そう。この映画は
なになにどういうこと?
の連続ですから
絶対に二度目にきちんと
いろいろわかってからちゃんと観たい。
きっと誰もがそう思うんじゃないかと思います。
1度目を観た
次の次の日に二度目を観に行きました。
目からうろことはまさにこのこと。
いやいや1回目、何を観ててん?
と思うほどに
いろんなことに気がつきましたし
いろんなことを知りました。
いや~。そうか、そういうことか。
いやでも、これはやっぱりわからんな。
この表情はそういうことやったんか!
この笑みはそういうことか!
ここで手に持ってたんや!
その言葉はこういう意味!
の連続でした。いやほんま。
きっと3回目観たら
またその発見が必ずあるのだろうと思います。
いや~深い。
観る人によって
どこがどう響くかは
やっぱりこの映画もしかりで
きっと全然違うことでしょう。
でも、得体のしれないものの気持ち悪さと
(得体がしれないから気持ち悪い)
自分の中に「怪物」を飼っていることには
きっと気づくんじゃないでしょうか。
いやこの映画は本当にすごかったです。
そう、そして、いつもの映画と違うなと思ったのは
いろいろ記事を見ていてわかりました。
いつもは是枝監督が脚本を書くことが多く
是枝監督は
「スライスオブライフ」つまり、日常のきりとり、を
重視することが多い、のだけれど
今回は、坂元さんの脚本により
ストーリー展開が非常に面白いっていう側面が出たみたいです。
是枝監督は
「物語が面白いってことは大切だ」と気づかれたと
お話しされていました。
確かにとても目が離せない展開ではありました。
そして、1度目に観たときは
じっくり楽しむなんてことは皆無だった
坂本龍一さんの音楽も
2度目にはしっかり堪能しました。
(ほんまに1度目はまったく記憶にすらない。)
2回観て、ちょっと心が落ち着きました。
いやほんと、すごい映画でした。
ぜひぜひに。
オススメしておきます。
コメント