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子ども思う親心に救いなし

子ども思う親心に救いなし こども・家族

石原さとみの体当たりの演技がすごいと話題の映画
「ミッシング」
友達が大絶賛していたので観に行きました。

ほとんど事前情報なし

私はもともとあまり聞いたことがなく
友達がSNSで観に行って

「今年最高の映画だった」
と評していたので
(今年といってもまだ5月やけどな(笑))
気になってレビューとかみたら
レビューめっちゃ高いし
映画ランキング1位やんか。

なんだか失踪した子どもがどうとかっていう
筋書き1行目だけ読んで
え、いこ!
ってなりました。

いろいろ機会をうかがっていたのですが
なかなか行けず
で、先日、
いつもだと残業しないと~!
な量の仕事はあったんですが
その日はめっちゃくちゃいやなことが
立て続けにあって
もう今日は定時で帰る!
と決めまして(笑)
梅田のステーションシネマへ。
まぁ毎度のことですけど
平日の夜は映画館ガラガラです。安定に。
映画業界は本当に大丈夫かしらと思いながら
席につきました。
(基本は一番後ろの席)

そしてその映画は

で、観始めたわけですけど
最近どんな面白い映画も
途中でねむっ!となるんですが(睡眠不足)
この映画はそうならんかったです。

それは、なんていうかもう
石原さとみの演技もさることながら
ひとつひとつの場面の演出が
現実的すぎるから・・。
もはやドキュメンタリーやろっていう。

いや、ほんま、なんやろね。

この脇役のセリフひとつひとつが
まるで現実の世界で自分の隣で聞かれるような
そこまでにも現実的で
なんかもう自分の世界で起こっていることのように感じられました。

まぁ話の筋はもちろん
石原さとみがメインなんですが
もう石原さとみのそれは
そりゃ母は誰でもが、こうなるであろうと容易に想像できるものであり
心の痛みは想像通りにやってきました。
つらいし切ないし、もう救いようもなく
そして本当に
やりきれない。
死ぬよりつらい。
死にたいけど、死ぬこともできない。
人間が壊れていくと評されていたけれど
壊れん人はおらんでしょう。
夫さんも弟さんも
みんなそれぞれが
重い重い痛みや苦しみを持ちながら
それでも日々は前に進んでいく。
いろんなことが少しずつ変わっていくのは
もう人生そのものでした。
子どもがいないという現実だけが変わらず
でもなにもかもは
諸行無常で、常に同じものはないっていう。

いや~なんていうかもう
心の奥底をぎゅっとつかまれたような感じ。
一言で言うと
苦しかったです。

そして、
「ストーリー」を求める我々からすると
救いがどこにもないっていう。
ほんとに最後までそれはそうでした。

視点はひとそれぞれ

帰ってムスメに話していたら
ムスメが
「でも、それ、子どものいない私が観て
感じることあるかな?
観に行くの悩むわ~」
と言ってましたけど
確かにそれはそうかもしれなくて
ただ視点は人それぞれだろうなと思う部分もあって。
母の視点に共感するばかりの映画でもなく。

ここで出てくる
地方のテレビ局はひとつ、大きなポイントになってるんですけども
そこで働く中村倫也。いやハマりすぎ役。

この取材の仕方
局の上層部の言葉
カメラマンの言葉
これがもうなんていうか。
現実的すぎる。
現実そのままでっせ。どこで見たん?
くらいに現実的で
身につまされるというか
非常識な上司の言葉が
非常識ではあるがそれが現実でもあるというか
正義か否かで計れないものがそこにはあって
ひどいことだけどそれが不正解と言い切れるかというと
そうとも言えないっていう。

仕事って何なんやろうと
そしてそこにうずまく多様な価値観が
まさに今私が直面している現実そのものちゃうかと
そんなことを思わせる部分もありました。

だから、
この映画のみならずだけど
どこが心の琴線に触れるかはひとそれぞれ。
そういう意味ではやっぱり
こおまでいろんなことを想起させることができる
監督さんはすごいんだなということと
石原さとみはやっぱり
子どもを産んだからこそここまでの演技ができたのかなと
思った次第であります。

いやほんまにね。

なんとも重い映画でした。
(でも好きなんです重い映画が。)
もうひとつ、「関心領域」もね
気になっております。
映画はやっぱり
現実から離れられる娯楽であり
そして現実に向き合うきっかけにもなり得る
力のあるものなのだなぁと
しみじみ思う金曜日。

今日は会食ありです。今日も頑張ります!

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